【テクニカル分析】来週の米国相場予想(2/28~)【SP500,NASDAQ100】

テクニカル分析
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ばーにゃい
ばーにゃい

こんにちは!
底辺エンジニアのばーにゃいです!

どうも、ばーにゃいです!
今週はとうとうロシアのウクライナ攻撃が始まってしまいましたね。
有事が今後どのような展開し、市場に影響を与えるかわからないですが、こんなときこそ勉強のために、来週のSP500やNASDAQ100の相場予想やっていきやす!

移動平均線+ボリンジャーバンド+フィボナッチ・リトレースメントと一目均衡表を使用して来週と相場を予想してますので、使い方などに間違いがあったら指摘いただけると嬉しいです!

先週の振り返り

ファンダメンタルズ的観点

24日、とうとうロシアのウクライナでの軍事行動が始まりました。
そのため、リスクオフの動きが加速し、国債買いによる金利低下+大幅株安が起きました。
ところが、翌25日は寄り付きは大幅株安の状態でしたが、途中から急反発とジェットコースターの様相でした。

なぜ、このような急落→急反発が起きたのかを調べていたら、ロシアに対する経済制裁についてG7の足並みがバラバラなため、ほとんど制裁効果がなく、金融市場には影響がなさそうと見られた事と、有事のため利上げやQTのスピードが緩やかになると考えられたために急反発が起きたぽいです。

とはいえ、ウクライナ問題が本格的に動き始めたので、インフレが更に加速すると予想されます。
少なくとも現在、原油や小麦が高騰を初めているので、この状況を放置して利上げやQTのスピードが緩やかになるってのは考えづらいと思うんですが、どうなんでしょ?

また、有事のため利上げを延期などする口実ができたとの見方を示している人もいます。
というのも、問題になってる高インフレは下記3点で沈静化するとのストーリーを描いてるからのようです。

1.米国市場で1月2月のパフォーマンスが悪い時は必ずリセッションしている。今回も当然そうなるとの想定で、その想定で進むと、米国経済は無駄に加熱しインフレが猛威を奮ったあとに勝手に失速して不況になり、自然にインフレが沈下する。

2.有事により原油価格が急騰している。そのためシェール業者が増産を踏み切るきっかけを与えてしまうので、中期での需給関係は急速に悪化するとことが予想されるため。

3.事業主は先行き不透明を嫌うので雇用面でも新規採用をストップする。それは賃金のスパイラル的上昇に目処がつくため。


上記のようなストーリーなら確かに利上げとQTのスピードが緩やかになるかもしれませんが、そのためには前提としてウクライナ問題で世界経済がもっと混乱しないとダメなんじゃないかなと思います。

現状ロシアに対する経済制裁はあまり金融市場に影響など与えてるようには見えませんし、長期金利も先週と同水準に戻りつつあります。

つまりは、米国にはウクライナ問題なんて関係なくて、目下としては高インフレの対処をしないとな状況です。
てなわけで、上記のようなストーリーはロシアがSWIFTから排除されるようになったら考え始めるで良いような気がしますが、皆さんはどうでしょうか?

SP500

先週のSP500は1週間でみると+0.82%の上げでした。

移動平均線+αでは、来週の動きとしてはボリンジャーバンドσ1の上限下限、ミドルバンドが下向きとなっているので、来週もバンドウォークしながら下落が続く。
その後はフィボナッチリトレースメント的に2.3%弱下落した先に反発可能性のあるラインで反発になると予想していました。
23日までは完璧に予想を当てた展開でしたが、24日で大幅株安が起きたので、当たらずとも遠からずといった感じです。

一目均衡表では、上げ・下げ・下げ・下げとなっていて、下げ基調で週足遅行線の株価連動的には来週はプラスだが、日足では下げ基調でウクライナ問題が一層の緊張感を増してきたので、来週はマイナスと予想していました。
結果としてはプラスだったのでテクニカル分析的には外れてますね。
というか、週足ではプラス予定なんだから素直にプラス読みしても良かった状態でした。

NASDAQ100

続いて先週のNASDAQ100の動きですが、1週間で+1.25%の上げでした。

移動平均線+αではボリンジャーバンドのσ1の上限下限、ミドルバンドが下向きとなっているので、来週もバンドウォークしながら下落が続く。
フィボナッチリトレースメント的には少し下に反発可能性のあるラインがありますが、その先の3.5%ほど下落したラインで反発すると予想してました。

結果としては、バンドウォークしながらの下落は当てていましたが、フィボナッチリトレースメントでの反発は3.5%を超えて、6.6%下落ラインでの反発となっていました。
リスクオフ時はこれくらい下落すると勉強になりました。


一目均衡表では、日足では上げ・下げ・下げ・下げと下げ基調で、週足ではプラスに見えていますが、予想としては下げだとしていました。
こちらもSP500と同じく週足ではプラスに見えていたので、プラスと予想してよかったんじゃないですかねと言ったところです。

米国債10年利回りについて

米国債10年利回りは現在1.969%で1週間で+1.81%の上昇です。

SP500のイールドスプレッドについて(米国実質金利使用)

米国実質金利とSP500の株式益利回りのそれぞれ現在は以下のようになってます。

米国実質金利:-0.58%
SP500株式益利回り:5.13%
そのため現在のSP500のイールドスプレッドは5.61%(5.13-(-0.58))になります。
なので、現状だと100/5.61%=PER17.8253倍ぐらいの価格が目安になるのかなと考えてます。
2022年末EPS予想が223ドルなので
株価に直すと223ドル×17.9856倍=3975.04189ドル

あくまでもイールドスプレッドを元に考えたらちょっと割高なのかも?
それに毎週PERが下がってきてるので、良くない兆候ですね。

来週の重要なイベント

3月1日:2月 ISM製造業景況指数

この指数が50を上回っていたら景況感は強い、つまり、景気は拡大していると判断できます。
現状インフレ率が高い状況にあるので、高い数値の結果が出るものと予想していますが、これが予想よりも下振れしたいたらインフレ+景気後退のスタグフレーションが現実味を帯びてきそうです。
前回数値は57.6です。

3月2日:2月 ADP雇用統計 [前月比]

民間企業がデータを集めた雇用者数の動向を発表したものになります。
癖になると言われてる賃金インフレの抑制のためにも、雇用者数が増えてることに注目したいですね。
前回は市場予想を大幅に下振れた30.1万人減でしたが、今月はどうなっているか気になるところです。

3月3日:2月 ISM非製造業景況指数(総合)

この指数が50を上回っていたら景況感は強い、つまり、景気は拡大していると判断できます。
現状インフレ率が高い状況にあるので、高い数値の結果が出るものと予想されます。
前回数値は59.9です。

3月4日:2月 雇用統計+2月 失業率+平均時給

現状の米国では働き手がいなくて、どんどん賃金のインフレが起きているので、雇用者数が増えてることに注目したいですね。

また、賃金インフレが起きているので、自ら辞職してより高い賃金を出してくれる会社に転職するのがブームになっているそうです。
なので、失業率が高い場合も賃金インフレを加速する可能性がありますし、平均時給に関してはダイレクトに現状の賃金状況を知れるので要注目です。

前回数値は下記のとおりです。
雇用統計:46.7万人
失業率 :4.0%
平均時給:5.7%(前年同月比)

来週の米国債購入スケジュール

2月28日:62億2,500万ドル←25日の分がテクニカル的な理由で延期
3月1日:6億2,500万ドル
3月3日:16億2500万ドル

米国債購入のスケジュールについて詳細は、ニューヨーク連邦準備銀行ページをご覧ください。

SP500

移動平均線+ボリンジャーバンド+フィボナッチリトレースメント

ウクライナ問題が本格的に動き出しましたね。
こうなるとちょっとした情報で市場が右往左往するので、テクニカル分析しても効果はなさそうですが、
こんなときこそテクニカル分析がどの程度の信頼性があるのかを確かめることが出来ると思うので、めげずにやっていきます!
それでは、来週の予想を建てるために直近の状況を見ていきましょう!

色分けは以下参照
ボリンジャーバンド
青線:EMA(5)、σ1の上限、下限
紺色:σ2の上限、下限
移動平均線
赤線:EMA(10)
黄線:EMA(25)
緑線:EMA(75)
白線:EMA(125)
黒線:EMA(200)

TradingViewより作成:S&P500指数チャート1

直近の動きを見てみますと、24日25日で大きく反発していますねが、10日線と200日線でデッド・クロスが組まれた状況にありますので、かなり良くない状況です。

とりあえず、来週の動きとしてはボリンジャーバンドσ1の上限下限、ミドルバンドが上向きとなっているので、来週は上昇からスタートしそうです。

ただ、フィボナッチリトレースメントで0.6%程上昇したところで、反落可能性のあるラインがあることと、そのラインで200日EMAがあるので、そこで下落しちゃうかなと思います。
どこまで下落するかはわかりませんが、SWIFTなど起きたら経済に影響があるためリスクオフが加速し、大幅下落となるかもです。

一目均衡表

続いて、一目均衡表で来週の相場を見てきたいと思います。

色分けは以下参照
赤線:基準線
青線:転換線
緑線:遅行線
薄緑線:先行スパン1
薄桃線:先行スパン2

TradingViewより作成:S&P500指数チャート

直近の状況を見ていくと、25日に株価が基準線上抜きをしてくれました。
このまま上昇を続けてくれれば、転換線が基準線を超えてくれるかもなーってところなのですが、遅行線の方を見ると、来週は下げ・上げ・下げ・下げ・下げとなっていて下げ基調に見えます。
更に遅行線の先にローソク足があるので、そこで反落しちゃいそうですね。

続いて、長期での状態を見るために週足でのチャートを見てきます。

TradingViewより作成:S&P500指数チャート(週足)

長期で見ると転換線と基準線が下向きになっているので、まだまだ下落トレンドが続いてきそうです。

週足遅行線の株価連動的には来週はマイナスに見えていて、日足でも下げ基調なので、予想としては来週はマイナスとしておきます。

NASDAQ100

移動平均線

続いてNASDAQ100の状況を見ていきましょう。
例のごとく、NASDAQ100指数のかわりにQQQで確認してます。

色分けは以下参照
ボリンジャーバンド
青線:EMA(5)、σ1の上限、下限
紺色:σ2の上限、下限
移動平均線
赤線:EMA(10)
黄線:EMA(25)
緑線:EMA(100)
白線:EMA(125)
黒線:EMA(200)

TradingViewより作成:QQQチャート 1

直近の状況を見てみると、24日25日で大幅に株価を戻していますが、まだまだ200日線の下を推移しているので、下落トレンドが続いてるように見えます。

とりあえず来週の予想はボリンジャーバンドのσ1の上限下限、ミドルバンドが上向きとなっているので、来週はバンドウォークしながら上昇しそうに見えてます。

フィボナッチリトレースメントで0.8%程上昇、3.2%程上昇したところで、反落可能性のあるラインがあるので、とりあえずそこらへんは意識されそうだなと感じてます。

長期金利の上昇が来週も続くようであれば、0.8程上昇したら反落するのかなーと予想しておきます。
また、NASDAQ100もSWIFTなど起きたら経済に影響があるためリスクオフが加速し、大幅下落となるかもです。

一目均衡表

一目均衡表を使ってNASDAQ100の来週の状況を見てきたいと思います。

色分けは以下参照
赤線:基準線
青線:転換線
緑線:遅行線
薄緑線:先行スパン1
薄桃線:先行スパン2

TradingViewより作成:QQQチャート

直近の状況ですが、25日に株価が転換線を上抜きし、基準線にタッチしそうなほど上昇しています。
ただ、遅行線の株価連動的には来週は下げ・上げ・下げ・下げ・下げと下げ基調なことと、転換線がまだ下向きになっているのが懸念点ですね。

続いて長期ではどうなっているかを確認していきたいと思います。

TradingViewより作成:QQQチャート(週足)

週足でのチャートを見てみると、基準線も転換線下向きのまま雲の中を進んでしまっています。
分厚い雲もウクライナ侵攻により一時的に超えてしまってるのも見逃せないです。

てなわけで、テクニカル分析的には週足はマイナスに見えている上に、日足でも下げ基調ということで、来週は下げると予想しておきます。

今後の課題

・予想の記録をつけて相場観を養う
・エントリーのタイミングや決済のタイミングを見つけられるようになる
・色んなテクニカル指標を使って、高精度な予想を立てられるようになっていく

皆様のオススメのテクニカル指標がありましたら、教えていただけると嬉しいです!

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